13年間の約束

睦月の最期の姿を
記憶が鮮明なうちに書き留めておこうと思います

睦月を愛してくれたたくさんの方へのお礼と、
自分の気持ちの整理のために・・・

長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです



******************



12/13(土)は、奈良の義実家にお邪魔しました
いつも通り、睦月と草太は1部屋にいてもらいます



採れたての大和まなにすかさずかぶりつく睦月^^
お義父さんの育てたお野菜がいつも大好きでした





12/14(日) 普段と同じように
食欲旺盛、ウンチモリモリ^^
夕飯のお野菜もいつもどおり食べました

夜、うたたねしてしまって起きたら日付が変わる頃
普段は夕食前後に交換するマットを急いで換えて、
ペレットをあげてから眠りました
睦月は大好きなペレットをいつものようにガツガツと食べました





12/15(月)
起きたらマットがきれいなままでした
心配はしましたが、ときどきあることなので
通常通り実家へ連れていきました
朝食のお野菜は喜んで食べましたが、
普段ほどの勢いはありません
室温を上げ、フィルムヒーターをセットして出勤
お昼までにウンチが出なかったら帰るつもりでした

昼休みに実家に電話すると、少しだけどウンチを出して、
野菜も食べているとのことだったので、
安心して定時まで仕事をして帰りました



夕飯のお野菜はポツポツとですが食べました



電話してからは少ししかウンチを出していなかったようで、
それも粘膜のついた調子の悪いものでした
常備している整腸剤をバナナに混ぜてあげると
身を乗り出して食べる睦月
これでもう大丈夫、と思っていました







帰宅後、草太のコートを着せて
毛布でくるんで添い寝しながらおなかマッサージをしていたら
ベタベタした黒く小さなウンチをたくさん出しました
冷えていた体も少し温まり、一安心しましたが
ペレットもお野菜も食べようとしません
週末に奈良でいただいたイチゴを切ってあげたら
それはそれはうれしそうに食べました

しばらくしても、まだペレットを食べようとしません
バナナをつぶして少しずつあげると食べてくれましたが、
体に力が入らないようで、クタっとなっているので
いよいよ心配が大きくなってきました


お野菜残してもバナナは食べる




体に力が入らない様子





これまでなら身をもぎ取られるような恐怖心を感じたのに、
このときは不思議と穏やかな気持ちでした
出張中の夫に、
「このまま静かに眠りにつくのがいいのかも」とメールしました



その夜は睦月を抱っこして一緒に眠りました
冬休みの旅行へ一緒に行こうよ、とか
もう一度一緒に雪を見ようよ、とか
睦月を引き留めようとする気持ちが涙になりました

睦月は足を伸ばして静かに息をしながら眠っていました
とても穏やかで、リラックスした様子でした


抱っこされて寝る睦月
草太が心配そうに見ているね








12/16(火) 会社へ休みの連絡を入れました
このときはまだ「午後から行けるかも」という気がしていましたが
念のため一日休ませてもらうことにしました



このまま睦月は死んでしまうのだろう、という予感
でもふと思い立って、強制給餌用のフードをシリンジであげてみました
最初は何とか飲み込んでくれたものの、
すぐにお口を動かさなくなりました
それでももう1回、と思ってシリンジを口に入れると、
怒ったように枕を噛んで「もういらない」と言った睦月
これは睦月のいつもの意思表示
食べられないのではなく、睦月の意思で食べないのでした

のどが渇いていないかな?と お水もシリンジで差し出したけど
こちらも「いらない」と言われました



9時を待って病院に電話しました
ほんの少しだけど眼振が見られたので、
それが原因ならステロイドなどの処置ができるかもしれないけど
クッタリしていることを伝えると、
もう最期なのかもしれないね、と言われました

強制給餌の試みと、病院への相談をしたことで
睦月に負担のない程度に、私の気が済むまで足掻くことができ、
心が決まりました


一度だけ座らせて、膀胱を押してオシッコをさせました
色の濃いオシッコがほんのちょっぴり出ました







その後は、睦月を腕枕して一緒に眠りました
睦月は時おり体を伸ばして、私の顔にピッタリくっついてきました
あと何時間、何分一緒にいられるのだろうと思いながら
どうか睦月が苦しまずに逝けますようにと願うばかりでした

リンゴを差し出すと、パクッと食らいつきました
でも条件反射のようなもので、それ以上食べようとしません
その姿にちょっと笑ってしまいました
睦月らしいなぁ~って・・・


もう食べられないのに
思わず咥えてしまう







そして・・・
体を伸ばしたり縮めたりを繰り返す間隔が短くなってきて、
いよいよその時が来るのだと分かりました
体の動きが止まったあと、私の顔を見つめながら
お口を数回、ゆっくりとパクパクさせました
そんな睦月へいくつかの大切な言葉を伝えたあとに
「いっていいよ、睦月」とささやくと
睦月はそっと息を引き取りました


その瞬間、たまらずに号泣してしまいましたが
それもほんの少しの間のこと
自分でも不思議なほど落ち着いた気持ちで
睦月を座らせて、目を閉じさせました
斜頸になってから2年半の間ずっと
曲がっていた首も、ひっくり返っていた耳も
ようやく元の姿に戻りました


とても立派だったね、睦月ちゃん






暖房の入っていない部屋へ睦月を移動させて、
それまで使っていた睦月BOX、家用のと車用のと、
それから毎日実家へ通い、何度も病院へ行ったキャリーを
きれいに片づけました
牧草やおやつも、お別れの時に持っていく分と
未開封のものだけ残してすべて捨てました
器や給水ボトルを洗い、掃除機をかけて、
夕方、両親が来てくれる頃には
睦月のものをすっかり片づけてしまいました

すぐに手を付けなければできなくなるような気がしたのと、
何かをしていなければ落ち着かなかったからです


ゆっくり送り出せるよう週末に火葬が良かったのですが、
いろいろ考えた結果、翌日に決めました
次の日の午前中は会社へ行ったのですが、
その間だけでも睦月を寒い部屋にひとり寝かせておくことが忍びなく、
やはり翌日にして良かったと思いました

それに・・・大切なのは「かたち」じゃないということを
心の底から理解できたからです
睦月のふわふわの毛に触れることができなくなるのは
もちろん寂しいと思うのですが、
それ以上に、前よりも睦月を近く感じているのです
これまで限りなくひとつに近いふたつの魂だった私たちが
睦月の死をもってついにひとつになったような気持ち

睦月を迎えた13年前からずっと
この日は恐怖でしかありませんでしたが、
睦月がきちんと準備してくれたおかげで
特別な、素晴らしい日となりました






13年間の約束

 私は睦月と一晩以上離れない
 睦月はひとりで逝ってしまわないで
 いよいよのときがきたらサインを送ってね
 睦月が苦しいのは嫌だけど、そのときは
 ほんの少しだけ覚悟の時間をちょうだい
 最期は「ありがとう」「大好き」って伝えるね


すべて・・・
すべてが約束どおりとなりました
私の一方的な押し付けとも言える約束を
睦月はすべて果たしてくれたのです
本当に、立派な旅立ちでした

思えば、毎晩寝るときに言っていた
「明日も元気に過ごそうね」を、日曜の夜は言わなかったのでした
それは、どんなに遅くなっても、日付が変わっていても
毎晩忘れずに約束していた言葉でした




13年間毎日していたお世話や心配が必要なくなり、
物足りなさや寂しさを感じています
でも、後悔や悲しみではなく
ただただ寂しさだけが残るようなお別れにしたいと
ひそかに願っていたことまで
睦月は見抜いていたようですね

そんな睦月の強さ・優しさを思うと
悲しさよりも「睦月ってすごいでしょ♪」って
こうして自慢したくなるんです






本当に 本当に
私にとって睦月は特別な存在です
それはこれからもずっと変わりません
睦月とともに生きられたことを
心から幸福に感じています


最愛の睦月へ
13年間本当にありがとう
これからもずっとずっと、よろしくね

Comment 10

2014.12.23
Tue
02:00

若葉  

Re:13年間の約束

私達がお世話をしているような気持ちになってしまいそうな、動物との生活。
でも、私達に大切なことを教えてくれて、私達の生活を彩らせ、幸せな気持ちにさせてくれているのは、あの子達。
お互いに支えあい共に生きていることを、感じさせてくれます。
今までの大切な13年間。
そして、これからも続く睦月ちゃんとの「時」が、希さんにとってかけがえのない時になるのでしょうね。

心から…素敵なおふたりを応援しています。

2014/12/23 (Tue) 02:00 | EDIT | REPLY |   
2014.12.23
Tue
10:17

あーちゃんのパパ  

Re:13年間の約束

時々鍼灸もしてあげたかったです・・・・・

2014/12/23 (Tue) 10:17 | EDIT | REPLY |   
2014.12.23
Tue
12:58

はらっぴとぴの爺さん  

Re:13年間の約束

沢山の色んな思いが込められた記事で
文字に起こすにも色んな思いが巡られたのではないかと
拝察いたします。
13年の希さんの思いをしっかり受け止め
睦月ちゃまが約束をきっちり果たしてくれた。
お二人の絆の強さを表していますね。
それをTioちゃまと草太ちゃまが見守ってくれて
なんか、もう、凄いですね。

闘病生活からの恐怖心を乗り越え穏やかな最期。
私とぴの爺さんの目指すところです。

記事にして頂くことで大変勉強になりました。
私もぴの爺さんと後悔しないように過ごします。
睦月ちゃま、希さん、本当にありがとうございます。

睦月ちゃま、リンゴは毎日沢山準備してますので
またいつでもぴの爺さんのトコロに遊びにきてね。

はらっぴ&ぴの爺さん

2014/12/23 (Tue) 12:58 | EDIT | REPLY |   
2014.12.24
Wed
11:12

昌代  

Re:13年間の約束

希さん、

13年間の約束読んで、睦月ちゃんの偉大さに寒気がしました。
なんというか、すごいねぇ。
睦月ちゃんの器の大きさは出会った頃から感じてはいたけど、それだけではなくて、睦月ちゃんの心の強さ、信念、気の強さ(笑)、すべてがあったから果たせた約束ではないかと思いました。
そしてなによりも、二人の絆の深さをしっかり心にしみこませてもらったよ。
ひとつになった睦月ちゃんと希さん。
これからも、希さんの目を心を通して、睦月ちゃんは一緒に暮らしていくんだね。

そして、この記事を読んでPーちゃんとQちゃんが旅立ったときのことを久しぶりに思い出したの。
毎日の子育てで、忘れたわけではないけど心のどこかに封印してしまったものを久しぶりに開けて見ました。
私ね、P-ちゃんが旅立ったとき泣けなかったの。でも、眠れなかった。ただただ心に開いた穴をどうやって塞いだら良いのか分からなくて途方にくれてて。こっちはセントラルだから寒い部屋がなくて、P-ちゃんが旅立ったのはクリスマスイブで、どこに電話しても、火葬できるのは27日って言われて、冷蔵庫に入れてクリスマスイブとクリスマスを過ごしたの。目も閉じさせてあげれなかったな。でね、私この記事読んで、P-ちゃんとQちゃんを想って泣いちゃったんだよね。悲しいわけじゃなくて、私は何一つPーちゃんとQちゃんに気持ちを伝えてなかったなって。きちんと大好きって言えなかったなって。だから泣けなかったんだなって。
希さん、教えてくれてありがとう。希さんと睦月ちゃんのおかげで私が2うさにするべきことを教えてもらったよ。
形じゃないものね。心に住んでるこの子達に話しかけていけばいいんだよね。
立派な睦月ちゃんの旅立ちを教えてくれてありがとう。
そんな睦月ちゃんと希さん(草太君とティオ君も)が大好きです。

2014/12/24 (Wed) 11:12 | REPLY |   
2014.12.24
Wed
18:26

ちょっQ  

Re:13年間の約束

かけがえのない命は
心に宿りますね


2014/12/24 (Wed) 18:26 | REPLY |   
2014.12.26
Fri
21:58

希  

Re: Re:13年間の約束

若葉さん

本当に、この子たちとの暮らしは
感謝の連続ですよね。
言葉を持たないからこそ、
この子たちの「声」を聴こうとする。
その気持ちをくみ取るように
この子たちは一所懸命心を伝えてくれる・・・
そんな素晴らしい関係を築けるのは
違う種類の動物だからかもしれないな、と思います。

特にこんな小さな、声を持たないうさぎと
心からつながりあえたことは
これからの人生でもなかなかないことかもしれません。
睦月との出会いに心から感謝しています^^

2014/12/26 (Fri) 21:58 | EDIT | REPLY |   
2014.12.26
Fri
22:01

希  

Re: Re:13年間の約束

あーちゃんのパパさん

そうですね・・・
鍼灸していただくと、食欲が
いつにも増してモリモリでした^^

2014/12/26 (Fri) 22:01 | EDIT | REPLY |   
2014.12.26
Fri
22:33

希  

Re: Re:13年間の約束

はらっぴさん

書き留めながら、あらためて睦月の偉大さにため息のでる思いでした。我が子ながら・・・

真正面から向き合ってきた時間、
寄り添って歩いてきた時間、
いつのときもかけがえのない存在でした。
睦月も同じ気持ちだったのだと、
何の根拠がなくても信じられます。
共通の言葉を持たない動物同士であっても、
こんなにもわかりあえることを睦月が教えてくれました。

「後悔だけはしないように」
それがこの13年間の暮らしの底にありました。
もちろん、失敗したことも数多くありますが、
睦月との最後の数時間が
すべてを優しい思い出に変えてくれました。

ぴの爺さまのがんばりと、
はらっぴさんへの絶対的な信頼には
私もいつも勇気づけられています。
睦月がリンゴ晩酌に付き合いたいと言っておりますので、
ぴの爺さま、どうかかわいがってあげてくださいね^^



2014/12/26 (Fri) 22:33 | EDIT | REPLY |   
2014.12.26
Fri
22:52

希  

Re: Re:13年間の約束

昌代さん

睦月には、赤ちゃんのころから常々言い聞かせてきたから、
「しょーがないわねぇ」って約束守ってくれたんだろうね(笑)
そのおかげで私は、睦月に触れることができなくなっても
落ち込んだりせずに笑っていられるの。
こんな風になれるなんて、まったく想像もしていなかった。
睦月を失ったら、私は半分死んでしまうとばかり思っていたから・・・

P-ちゃんQちゃんのこと、話してくれてありがとう。
あのとき、昌代さんはただただつらそうで
かける言葉も見つからないほどだった。
ずっと、心にしこりを抱えたまま過ごしてきたんだね・・・
今からでももちろん遅くなんてないと思うよ。
P-ちゃんもQちゃんも、昌代さんのことが大好きなんだもん^^

目に見えないものを素直に信じることは難しいけれど、
今回睦月とのひとつの別れを経験して初めて、
「そういうものなんだなぁ」ってストンと理解できた気がする。
睦月と離れているように感じられないんだよね。
13年間ずっと怖がっていた自分に教えてあげたい。

この子たちはきっとこれからもずっと、
いろんなことを教えてくれるんだろうね。。

2014/12/26 (Fri) 22:52 | EDIT | REPLY |   
2014.12.26
Fri
22:54

希  

Re: Re:13年間の約束

ちょっQさん

そうですね。
今回、初めて身をもって知りました。
大切なのは目に見える・手に触れるものだけではないのですね。
子供の頃読んだ「星の王子様」は正しかったですね^^

2014/12/26 (Fri) 22:54 | EDIT | REPLY |   

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